家族 / 長渕剛

[【Em7】　][【D】　][【Em7】　][【D】　][【Em7】　]

ギラギラと焼けつくコールタールの屋[【D】根に]
むせかえる灼熱のあの夏の[【Em7】放課後]
俺たちはたくさんの自分を閉じ[【D】込めて]
しゃぼん玉を青い空へ飛ば[【Em7】したよね]

七色に輝く俺たちの未来[【D】は]
「信じる」とか「信じない」からかけ[【Em7】離れてた]
何の疑いもなく陽炎といっし[【D】ょに]
天空へ確かにはじけず昇[【Em7】ったよね]

[【D】あれは遠い、そう][【Em7】夏の日の午後]
[【D】広い校庭に][【Em7】水をまいた]
[【C】決まって夕立のあと][【Bm7】俺たちは]
[【C】裸足のまんまで西陽を][【D】追いかけた][【Dsus4】　][【D】　]

悲しかったけ[【Em】ど…][【G】　][【D】　][【C】　][【D】　]

[【Em】泣きたかったけ][【G】ど…][【D】　][【C】　][【D】　]

「家[【Em】族」と][【D】いう][【C】船に乗][【Em】り]
「孤独」と[【D】いう][【C】海に出][【Em】た]
「家族」と[【D】いう][【C】船が行き][【Em】過ぎ、]
今「孤独」と[【D】いう][【C】魚にな][【Em】った]
[【D】　][【Em7】　][【D】　][【Em7】　]

そばがらの枕と重たく湿った[【D】ふとん]
吊した蚊帳をめくると苦しい夢[【Em7】をみた]
天井には姉ちゃんのすすり泣きが[【D】響き]
俺はじっと明日を垂直に考[【Em7】えてた]

終業式の木造の校舎[【D】まで]
明日はバスに揺られる最後[【Em7】の日だ!]
割れた窓ガラスにセロテープを貼[【D】ろう]
そして色あせたランドセルを川へ[【Em7】捨てよう]

[【D】ひざまでザックリつかり][【Em7】ハヤを追いかけた]
[【D】気の遠くなるよな][【Em7】夕暮れまでの瞬間]
[【C】母親の夕餉の仕度と立][【Bm7】ち昇る煙が]
[【C】たまらなく嫌だったけど ][【D】明日が待ちどおしくて][【Dsus4】　][【D】　]

つらかったけ[【Em】ど…][【G】　][【D】　][【C】　][【D】　]

[【Em】悔しかったけ][【G】ど…][【D】　][【C】　][【D】　]

「家[【Em】族」と][【D】いう][【C】船に乗][【Em】り]
「孤独」と[【D】いう][【C】海に出][【Em】た]
「家族」と[【D】いう][【C】船が行き][【Em】過ぎ、]
今「孤独」と[【D】いう][【C】魚になっ][【Em】た]
[【D】　][【Em7】　][【D】　][【Em7】　]
[【D】　][【Em7】　][【D】　][【Em7】　]
[【D】　][【Em7】　][【D】　][【Em7】　]
[【D】　][【Em7】　]

農夫たちのぶ厚い人間の手のひ[【D】らに]
今日一日分のお椀を[【Em7】返したら]
親父もお袋も姉ちゃんも俺[【D】も]
やがて「ふるさと」という呼び名から離れ[【Em7】て行くのだ]

「さよなら」を言わなきゃいけない数の[【D】方が]
出会いの数より多[【Em7】かったよね]
親父の胸の草むらであの夏[【D】の日]
「もう母ちゃんを殴らないで!!」と約[【Em7】束をした]

[【D】今ごろ貴方の][【Em7】父や母は]
[【D】どこの空の下で][【Em7】泣いてるの?]
[【C】貴方の人間は][【Bm7】貧しくなんかない]
[【C】いとおしくなったから][【D】生き急ぐのだ][【Dsus4】　][【D】　]

逃げたかったけ[【Em】ど…][【G】　][【D】　][【C】　][【D】　]

[【Em】死にたかったけ][【G】ど…][【D】　][【C】　][【D】　]

「家[【Em】族」と][【D】いう][【C】船に乗][【Em】り]
「孤独」と[【D】いう][【C】海に出][【Em】た]
「家族」と[【D】いう][【C】船が行き][【Em】過ぎ、]
今「孤独」と[【D】いう][【C】魚にな][【Em】った][【D】　]

[【Em】白地に赤い][【D】日の丸 その父をたまらなく][【Em】愛してる]
白地に赤い[【D】日の丸 その母をたまらなく][【Em】愛してる]
白地に赤い[【D】日の丸 その姉をたまらなく ][【Em】愛してる]
白地に赤い[【D】日の丸 殺したくなるよな 夕][【Em】暮れの赤]
白地に赤い[【D】日の丸 この国をやっぱり 愛してい][【Em】るのだ][【D】　]
[【Em】　][【D】　][【Em】　]
[【D】　][【Em】　][【D】　][【Em】　]
[【D】　][【Em】　][【D】　][【Em】　]